当院について

 当院は大同4年(809年)に直江津(当院現在地近く)で創建され、正式名称を「直江山 泉蔵院 宝幢寺」といいます。「泉 蔵人(いずみ くらんど)」という当時の豪族が出家し当院を建立したと伝わっており、ご本尊様は「延命地蔵菩薩」です。

 当院がある直江津という地域は、当時日本海側有数の湊町でありました。江戸時代から明治時代には北前船の寄港地となり、船頭達は当院で安全祈願をされていきました。その為当院には北前船に由来する品がいくつか残されております。

 私たちの宗派は「真言宗豊山派」、総本山は奈良県の「長谷寺」です。真言宗は弘法大師空海(774年~835年)によって開かれました。ここ新潟県上越市ではあまり多くみられない宗派の一つです。真言宗では、お経に節をつけてお唱えする「声明」や、仏様の言葉である「真言」や「陀羅尼」をお唱えします。また、ご本尊様の前で火を焚きご祈願やお祓いをする「お護摩」も特徴の一つです。